■タイプ 赤 (Red Wine) ■ボディー 重 ■産地 南アフリカ パール (South Africa) ■ぶどう品種 ピノタージュ (Pinotage) ■生産者 ドメイン ブラハム ■熟成・醸造 フレンチオークで9ヶ月 ■栽培 2009年より完全無農薬、2014年にオーガニック認証取得予定 ■生産量 7,000本(全て日本が輸入) ■アルコール度数 14.0% 2013年ヴィンテージコメント (2015年4月21日試飲) プラムのジャム、干しプラム、アメリカンチェリーのジャムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、黒糖、カラメル香、僅かにカカオやナッツの風味、ナツメグ、胡椒などスパイス香 など豊かに香ります。
口の中に香りから想像するようなジャミーな果実の旨味が豊かに広がります。
アルコールをやや強めに感じ膨らみがあり、比較的豊かな酸を備え、骨格のしっかり した味わいです。
タンニンは強く、未だ荒々しいイメージで、収縮感があり、苦味の要素を強めに感じます。
余韻はやや長く、果実の旨味と共に、タンニンから由来する収斂性を強く感 じます。
濃縮したジャミーな果実の旨味が素直に広がると共に、スパイシーで骨太で、力強いタンニンを感じる未だ荒々しいヴィンテージです。
今後1〜2年の熟成で落ち着きをみせ、さ らに美味しくなると予測します。
麦ちゃん評価 3.85〜3.9点 ※麦ちゃん評価とは? 2009年ヴィンテージコメント (2012年9月20日試飲) カシス、ブラックチェリーのジャム、ブラックベリーなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、ヴァニラ香、カカオの風味、ミルクチョコレート、僅かに埃っぽい要素、胡椒などスパイ ス香、樽熟成から由来する木質香、など複雑に豊かに香ります。
口の中に凝縮感ある非常に濃い果実味が広がります。
適度な酸があり骨格のはっきりした骨太の味わいです。
タンニンは 強く、収縮するものを感じ、やや荒々しいイメージです。
アルコールを強めに感じ、力強く飲み応えがあり、たっぷりの旨味が膨らみます。
それぞれの要素が強く主張しあうので、やや アンバランスな印象を受けますが、半年もすれば落ついてくると思われます。
余韻は長く、後味に凝縮した濃い果実味と収縮する強いタンニンが残ります。
今飲んでも充分楽しめますが 、今後の熟成によりさらに素晴らしいワインになるに違いありません。
麦ちゃん評価 4.0〜4.2点 (2008年ヴィンテージ 4.1点評価) ※麦ちゃん評価とは?ブラハム ピノタージュ ドメイン ブラハム 天才女性弁護士の情熱と魂!女性に夢と希望を与える現在ステンボッシュ市長を務めるヒーシーさんのワイナリー 濃縮したジャミーな果実の旨味が素直に広がると共に、スパイシーで骨太で力強いタンニンを感じる未だ荒々しいヴィンテージ。
今後1〜2年の熟成で落ち着きをみせ、さらに美味しくなると予測します。
麦ちゃん評価:3.85〜3.9点 ドメイン ブラハム DOMAIME BRAHAMS 女性に夢を与えるワイナリー ドメイン・ブラハム・ワイナリーは、南アフリカ・ケープタウン郊外のパール地区にあります。
ここから2001年に、「南アフリカワイン業界の21世紀の新しい光」と賞賛されたワイン が誕生したのです。
ワインを造っているのは、ヒーシー・ラテガン女史。
ヒーシーとは「リトル・スピリッツ(小さな魂)」を意味します。
彼女は白人ですが、家庭は大変貧しく、欲しい物も手に入らない 状況の中で、11歳からアルバイトで家計を支え、大学まで全て奨学金で学び、優秀な女性弁護士として活躍していました。
しかし彼女はそれだけでは留まりませんでした。
自然が大好き な彼女は、いつか自分でワインを造りたいという想いを持っていました。
そして1989年、彼女は遂にケープタウンでの都会生活を捨て、郊外のパールに土地を買い、家を建て、ブドウの 苗木を植えたのです。
御主人のブラハムさんも、高等裁判所裁判官を退職し、ヒーシーさんのために上質なブドウの栽培に取り組みました。
しかし、御主人以外の人の中には「弁護士を していれば楽に生活していけるし、素人の女性がワインなんて造れないわ。
」と笑う人もいました。
しかし2001年10月、遂に「ブラハム・シラーズ1999」が誕生し、いきなりパール地区のシラーズ大会で満場一致の金賞、同国最大のワイン大会「ヴェリタス大会」で銀賞を獲得し、たち まち国内外のホテル・レストラン・ワインショップから注文が殺到し、マスコミに取り上げられました。
彼女の周囲の人達の態度もすっかり変ったのは言うまでもありません。
そして翌 年2002年には、「ブラハム・シラーズ2000」が2年目にしてヴェリタス大会で金賞を受賞。
さらにカベルネソーヴィニョン、ピノタージュ、シュナンブランをリリースし、これらの品種も 世界各地で高い評価を受けました。
2003年には「南アフリカ最優秀ワイン醸造家」に選ばれ、更に2005年に、初ヴィンテージの「シラーズ1999」が、南アフリカ最大のネダバーグオーク ションに選出されるという快挙を成し遂げました。
現在彼女は、パール地区のワイン組合の理事長にも就任しています。
彼女は、弁護士でもワイン造りでも、「女性最年少、南ア史上初の女性○○○」など、次々に歴史上の記録を塗り替 えてきました。
そして2011年5月には、ドラケンステイン市長選(パール・ウェリントン地区)に当選し、新市長に就任しました。
さらに2018年3月現在ワイン銘醸地の中心ステレンボッ シュ市の市長を務めています。
市長業が多忙のため実際のワイナリーの運営は息子さんにまかせていますが、全ては彼女の指示に従って行われます。
市長業もワイナリー運営も手を抜か ないまさにスパーウーマンと言えるヒーシー・ラテガン女史です。
今では彼女のワインは、世界の8ヶ国に輸出されていますが、どこでも手に入らない程の大人気の商品となっています。
彼女は自分のワインを通して、「たとえ貧しくても、女性でも、努力すれば夢は実現出来ます。
あきらめずに自分の夢に向かって努力してほしい」ということをいつも伝えています。
2018年 2月 南アフリカ訪問 醸造家兼オーナーのヒーシー・ラテガンさんと記念撮影(左) 南アフリカ専門ワイン商社の三宅氏、そしてヒーシーさんの息子さんと記念撮影(右) ステレンボッシュ市長となったドメイン・ブラハムの醸造家兼オーナー ヒーシー・ラテガンさん(左) ステレンボッシュ市長室でヒーシー・ラテガンさんと記念撮影(右) 2018年 2月 南アフリカ訪問 翌朝は5時半に起床し、収穫体験までさせて頂きました。
(左) 犬たちも出迎えてくれました。
(右) ドメイン・ブラハム 訪問記はこちら 2018.2.27