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パリサー ピノ・ノワール "エステート・シリーズ" マーティンボロ [2015] (正規品) Palliser Estate

[2277本の] 十指■七年ぶりの再会は、NZのTOP10選出ボトルにて。

【Palliser Pinot Noir "Estate Series" Martinborough 2015】 ◇ DRC由来とされる、エイベル・クローン使用 ◇ ◎7年ぶりのご案内は、理由あってのこと。

先日、日本におけるニュージーランド・ワインの輸入・販売のパイオニアである、インポーターV社の担当さんが二本のピノを手に来店されました。

何でもNZピノのトップ、「ザ・ファミリー・オブ・トゥエルブ」を中心とする比較勉強会が社内であり、その残りの持ち込みだとのこと。

ザ・ファミリー・オブ・トゥエルブとはニュージーのトップ・プレミアム12社による団体で、詳細は後述しますが、錚々たる面々が揃いますので、おそらく試飲会も相当ハイ・レベルなものであったと予想されます。

で、その社内試飲会の結果、TOP3になったうちの二本をお持ち下さったのです。

TOP3は甲乙つけ難く、その中で順位付けは無かったそうですが、まず取り出した一本目は 『フェルトン・ロード・バノックバーン』 の’17年。

これもう予想どおりの結果と申しますか、多少若いとはいえ、流石の美味しさ。

後日試飲コメントを更新させて頂きたいと思います。

そして二本めに取り出したワインが、この 『パリサー』 の 『エステート・シリーズ』、その’15年でした。

「お、パリサー!懐かしいね…」なんて話にもなったのですが、パリサーは当店でも2000年台後半のヴィンテージまで拡売に尽力したブランドでした。

当時、ヤナギヤではニュージーランドに力を入れ始めた頃であり、その美味しさに感動したものの、日本国内ではあまり取り扱い先が無かったことから、かなり注力してプッシュさせて頂きました。

その後は日本でも広く知られるようになったことからお役御免…と暫く離れており、実際飲むのも’08年以来、ヴィンテージにして7年ぶりでした。

ここのクオリティの高さは十分把握していましたが、ただ流石にトップの座を倍額近くにもなるフェルトンと争う…という結果には疑問符も浮かびました。

ところが、です。

飲めば確かに素晴らしい…。

マーティンボロならではの、フルーティでありながらその中に硬質感ある非常にしっかりした骨格。

筋肉質の旨味とエレガントな風合いの両立。

見ればフェルトンの’17年に対し、こちらは’15年。

パリサーの’15年は、栽培期間が非常に長く取ることのできた、当たり年だったのだそうです。

▼ WS94点@ニュージー・ピノ歴代10位! 久々に取り扱い再会を決めて資料を集めますと、なんとこの’15年、スペクテイターにて【94点】を獲得していました。

当店ではフェルトン・ロードの扱いがあるため、皆様的にも、スペクテイターからNZピノへの高評価にはさほど違和感が無いかと思います。

しかし基本的にスペクテイターはNZピノに厳しめでして、今回の94点にしても、これで同誌掲載ニュージー産赤ワイン歴代総数2277本中の、なんと "史上第10位"。

歴代の十指に入る記録的スコアなのです。

同マーティンボロ地区の最高峰…といえば、NZ三大ピノの一角にして、NZのロマネ・コンティこと 『アタ・ランギ』 がすぐに思い浮かびますが、この【WS94点】とは、アタ・ランギの歴代最高スコアと同点です。

パリサーのエステート版、その’15年が旨い…と感じているのは、生産者自身だけでも、正規インポーターだけでも、売り手の私どもだけでもなく、スペクテイター誌でも同様でした。

▼パリサー・エステート(Palliser Estate) 南島最大の銘醸地マールボロとよく比較される、北島を代表する銘醸地マーティンボロ。

この地区に1984年に設立された 『パリサー・エステート』。

創業者リチャード・リッジフォードの引退後、10年間アシスタント・ワインメーカーとして従事していたピップ・グッドウィン女史がCEOに抜擢されています。

NYタイムスより「ニュージーランドで最も素晴らしいピノ生産者の一つ」と評された、北島で最も成功を収めたワイナリとして度々名の挙げられる造り手です。

1998年にはロンドン・インターナショナル・ワイン・チャレンジでSBが【世界No.1】に選出され、ジャパン・ワイン・チャレンジではリースリングが【大会No.1】に選ばれるなど目覚しい活躍を続け、2002年には【ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー】を受賞。

2008年には’06のピノが【RP94点】を獲得するなど、ニュージーランドで最も注目されるべき造り手の1つに成り上がりました。

因みにパリサーは "ザ・ファミリー・オブ・トゥエルブ"(The Family of Twelve)に所属しています。

これはニュージーランドの代表的な家族経営かつプレミアム・ワイナリとして知られる12社から成る団体で、アタ・ランギ、フェルトン・ロード、クメウ・リヴァー、クラギー・レンジ、フロム、ノイドルフ、ペガサス・ベイなど錚々たる12社により構成されています。

家族経営なだけでも、高品質なだけでも入れないこのグループで、イニシアティブをとっているのがパリサーの創設者、リチャード・リッジフォードだったりします。

この度のご案内は、エステート・シリーズの’15年。

因みにパリサーには 『グレート・ヘクター』 なるマル秘キュヴェも存在し、’13年にはデキャンター誌で【DC95点】を叩き出したりもしています(日本未輸入)。

◎エステート・シリーズ(Estate Series) パリサーは「テラス」と呼ばれる何層にも重なる堆積土壌の土地に7つの自社畑を所有しています。

一般的に、マーティンボローの主要な場所は沖積土壌で、中心地は粘土質やローム質の、浅く重い肥えた土壌壌が多いのですが、パリサーの川沿いのテラス周辺は砂利質土壌が広がり、地層も40〜50mと非常に深いのだとか。

そこへ南東のペンカロー湾から吹き込む強風の影響で、春先の芽吹きが不安定で低収量となり、小粒で果皮の厚い果実が実ります。

これが、パリサーに他には無い品質の高さをもたらしているのだそうです。

七つの自社畑のうち、四箇所の果実を使用。

クローンには、DRC由来とされるエイベルに、667、777、114、115、MV6。

土着酵母を使用し、5%のみ全房発酵。

新樽比率25%のフレンチ・オークにて11ヶ月の樽熟成。

◎Wine Spectator (2017.8)より 【WS94点】 「Very fragrant, this red offers plenty of verve, featuring toasted cumin seed, white pepper and Earl Grey tea aromas that lend personality to the core of dense cherry and berry flavors. Herbal and smoky accents linger on the long, detailed finish. Drink now through 2027.」 ◎試飲しました。

【2019.6.21】 コケモモやダークチェリー、いちじくなどの果実味に、一点に集まった旨味のフォーカス。

このエリア特有の、フルーティでありながら硬質感ある、非常にしっかりした骨格を持ちます。

ただ、それを構成する要素の一つであるタンニンは、ピノにしては多量にありつつ、非常にきめ細やかにして、シルキーさをも訴えてきます。

フィニッシュにはブルゴーニュにも似る繊細さやエレガントを置いて行き、上品な樽の甘みやスモーキーさのある果実味には複雑味も拾え、生き生きとした酸味の美しさが際立っています。

筋肉質の旨味と、そして上質感ふりまくエレガントさ。

これを実に高いレベルで併せ持わせています。

いくら良いピノでも、千円台、二千円台とはやはり格の違いを隠せません。

それは、「実力ある造り手」の、「ミドル級品」が、「当たり年」に出くわし、そして「綺麗に健全に熟成する」と、これほどまでに旨いのだ…という当たり前の事実を改めて突きつける傑作ピノでした。

最後にインポーターさんから一言あり、更に驚かされました。

「あ、因みにこれ、抜栓四日目です。

」…え?四日目でまだこんなにしっかりしているの?…と。

ちょっと吃驚です。

開けたてはもう少し香りが立ち、また、張りがあるそうです。

●開けたてでも素晴らしいとのこと。

四日目でもむちゃくちゃ美味しいことはヤナギヤが保証します。

これはともかく、飲んで頂きたい名品です。

■144本完売! 24本追加いたしました。

■ワインスペクテイター誌94ポイント [ NZ産赤歴代10位 ] ■スクリューキャップです。

コルクはついておりません。

楽天で購入4,950円(税込み)

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